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後継者マッチング事業 後継者マッチング事業

平成28年3月11日(金)、メルパルク京都において「平成27年度第1回京都府プロフェッショナル人材戦略拠点セミナー~プロフェッショナル人活用による事業承継と成長戦略!~」を開催いたしました。

セミナー当日の様子1

京都府プロフェッショナル人材戦略拠点は、京都府内の中小企業の皆さまに「攻めの経営」(※1)への意欲を喚起し、プロフェッショナル人材(※2)の活用による成長戦略実現を促すことを目的として、公益財団法人京都産業21京都中小企業事業継続・創生支援センター内に平成27年12月1日に設置されました。

今回のセミナーでは、「攻めの経営」に関心がある経営者の方、人事関係者の皆様、約80名の方にご参加いただきました。「京都府プロフェッショナル人材戦略拠点」の事業の説明に加えて、講師を招き、プロフェッショナル人材活用による事業承継や成長戦略の事例紹介、第三者承継により攻めの経営を進めている経営者様のお話をご講演いただきました。

  • ※1「攻めの経営」…新商品の開発や新たな販路開拓などに挑み、経営革新を遂行する経営
  • ※2「プロフェッショナル人材」…「攻めの経営」を通じて成長戦略を具現化する人材

以下、当日のプログラムに沿って、セミナーの概要をご紹介いたします。

1.開会挨拶

まずは、公益財団法人京都産業21の専務理事 山崎幸司より、「京都府プロフェッショナル人材戦略拠点」が設置された背景と設立の経緯を紹介いたしました。

2.「京都府プロフェッショナル人材戦略拠点事業の説明」

続いて、京都府プロフェッショナル人材戦略拠点 サブマネージャーの山本泰功より、「京都府プロフェッショナル人材戦略拠点」の具体的な事業の目的や、プロフェッショナル人材を活用した例、事業スキームなどを紹介いたしました。

具体的な事業スキームとしては、まずは、当拠点のコーディネータが、自社の強みを持つ中堅・中小企業の皆様を訪問させていただき、成長戦略実現を具体化するプロフェッショナル人材のニーズを明確化します。そして、民間人材ビジネス事業者と連携することで人材マッチングを支援し、全国から人材を募集することで、広範囲に希望人材を探します。この制度を活用して、皆様の成長戦略の実現を支援していきますので、ぜひご相談くださいとの説明をさせていただきました。

セミナー当日の様子2

3.講演「プロフェッショナル人材活用による事業承継と成長戦略!」

さらに、アクセルコンサルティング株式会社 代表取締役/中小企業診断士の岡原 慶高 様より、「プロフェッショナル人材活用による事業承継と成長戦略!」というテーマでご講演をいただきました。

セミナー当日の様子3

ご講演では、まずはプロフェッショナル人材についてご説明いただきました。「プロフェッショナル人材」と聞くと公認会計士、税理士等の士業やコンサルティング会社などの外部の専門家の方を招くことを考えてしまいがちですが、ここで言うプロフェッショナル人材とは、プロフェッショナル人材として企業に採用され、企業の成長戦略を具現化していく人材、経験を生かせて組織を導いていけることが重要になるといった旨をご説明いただきました。

続いて、企業の成長戦略の重要性をご説明いただきました。成長戦略とは、企業の目指す将来像までに必要なことをやっていくことであり、スピーディかつ効果的な実行が求められます。計画を作っても前へ進まない場合もあり、そのためにスピーディかつ効果的な実行を行う人材の重要性について指摘いただきました。そして、このような状況でプロフェッショナル人材を採用された企業の成功例と失敗例をご紹介いただき、プロフェッショナル人材を採用する際のメリット(他企業・他業種の経験を積んだ新しい視点が入る、販路開拓や生産性の向上が期待できる)、デメリット(社風と合わない、期待したスキルとのミスマッチ)、およびプロフェッショナル人材を活用する際の留意点をご説明いただきました。プロフェッショナル人材を採用する際には、社内外の関係者とコミュニケーションを密にすること、プロフェッショナル人材の役割を明確にし、本人と意識を共有すること、人間関係や仕事の面で継続的なフォローを行うこと、などを挙げられていました。

中小企業の経営者の方は成長戦略をスピーディかつ効果的に実行するために、今回の制度を活用して「攻めの経営」に乗り出してほしいというお話をいただきました。

4.事例発表「第三者承継と成長戦略~事業承継を契機とした、攻めの経営への転換!~」

本セミナーの最後に、プロフェッショナル人材として経営を引き継いで10年が経ち、売上規模が5倍以上となる成長を実現した株式会社花駒代表取締役上野 雄一郎様にご講演をいただきました。

セミナー当日の様子4

まずは、上野様が同社と知り合ったきっかけ、葬祭業という業種の置かれていた当時の状況などをご紹介いただき、社長として就任するまでのお話をいただきました。そして社長になってからの外部の目として、同業マーケットや業界慣習を見直した結果、新たな視点から成長戦略を検討し、大胆な経営革新を行っていかれました。

上野様が取り組んだ経営革新とは、葬祭業では常識であった待ちの商売からの脱却するために「攻めの経営」に方針転換されました。例えば、地域との関係を密にするために、亡くなる前から使用できる特典のある会員制度の導入や、地元の商店街や企業と協力してイベントを開催することで、知名度を高め、地域シェアNo.1企業に発展されました。

この「攻めの経営」への転換において、上野社長の外部人材として、新たな視点で事業を見るだけでなく、地元商工会とも連携し、「知恵の経営報告書」や「経営革新」の事業計画を作成することで、成長戦略を練り上げていったことが良かったとの事です。

最後に、一人だけの力では限界があり、社員、お客様、地域の皆様への感謝の気持ちを忘れずに、業界の常識にとらわれない「知恵の経営」が重要であると締めくくって頂きました。
上野社長の実践に基づいた貴重なお話に、ご参加頂いた方々には大きな参考となり、大きな拍手で公演が終了いたしました。

*おわりに

平成27年12月に京都府プロフェッショナル人材戦略拠点が設置されました。プロフェッショナル人材採用による中小企業の皆さまへの支援強化に向けて、来年度もイベントの開催や支援体制の整備・強化を行っていきます。最新情報は『京都起業~承継ナビ』をご覧ください。