事業承継支援

平成27年度 第5回ミライミーティング開催報告

平成27年12月13日(日)、「平成27年度 第5回ミライミーティング 後継者マッチングin福知山市(現地見学会)」を実施いたしました。

今回は、10月28日に開催した「第3回ミライミーティング 後継者募集@福知山市」の現地見学会として、後継者マッチングを希望している2社の実際の店舗に伺いました。10月28日に参加いただいた方だけでなく、福知山市に移住を考えておられるご家族の皆様も参加されました。以下、当日の流れにしたがってご説明いたします。

現地集合

まずは、市民交流プラザふくちやまに集合し、メンバーが揃ったところで、京都産業21の山本より、現地の案内人のご紹介、見学会の流れについてご説明いたしました。今回の現地見学会は、京都産業21だけではなく、福知山市地域振興部まちづくり振興課、北京都ジョブパーク、福知山市商工会等、様々な団体が連携し、皆さまを支援するイベントである旨もご紹介いたしました。

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1社目(蕎麦屋)のご訪問

1社目の蕎麦屋へは福知山駅前から車で移動しました。到着後、囲炉裏を囲んで車座に座り、和やかな雰囲気の中、現地でしか聞けない様々な話を行いました。

最初は、ご主人と奥様を囲んで、店舗の近辺の環境やお店に来られる客層、店の長い歴史、蕎麦打ちの技術の習得についてなど、参加者の方が気になる点などを質問いただき、理解を深めていただきました。特に、人通りが少ない立地にも関わらず、人を呼び寄せる「こだわりの味」。そして、まるで、田舎の実家に帰ってきたと思えるような心のこもった「おもてなし」。これを目の当たりにできたのは素晴らしい経験だったのではないでしょうか。

そして、実際の福知山市の特長について福知山市在住の支援機関の方にご案内いただきました。福知山市は、移動には車が必要であるが、スーパーで売っている生鮮食品やお米がおいしく、買い物も車で行ける範囲にあり、空気や川も綺麗で環境が良い、といった点をご紹介いただきました。また、京都市内から福知山市に在住された方からも、子供の医療費が安いことや地域とのお付き合いや生活について実感のこもった具体的なお話をお話いただきました。参加者の皆様からは移住した場合の生活に関する活発な質問を多数いただき、イメージを明確にして頂けたと思います。

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2社目(洋食屋)のご訪問

そして、2社目の洋食屋へ移動しました。

まずは、にこやかな代表者を交えて、店舗状況、客層、メニューに対するご主人のこだわりについてなどをご説明いただき、理解を深めました。なによりも、我々に振る舞っていただいた一品は、ご主人のメニューに対するこだわりがひしひしと伝わってくる美味しさでした。良い品を仕入れ、原価率が高いとしても心を込めて料理を作り、お客様に満足してもらうことが最も大事なことである。その結果、お客様が再び来たいと思われ、息の長い人気店になるのだと実感した次第です。実際の現場を見、体験したからこそ、わかる経験がご参加者の満足度を高めたのではないでしょうか。

そして、参加された支援機関の方々より福知山市に住んだ場合の賃貸の相場、医療費の話、通勤事情、補助金の制度についてご説明いただきました。

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質疑応答タイム

現地見学を終了し、再び市民交流プラザに戻りました。

参加者の方は、実際の現場を目で見、肌で感じることで、経営者として特徴ある事業運営をされている真の姿に心を打たれたとの感想でした。そして、福知山に住んでおられる方の生活に関する話を通じて、言葉だけでは伝えきれない福知山市の魅力を体感したとのことです。

わざわざ、皆さんに足を運んでもらいました現地見学会ですが、満足度は高かったのではないでしょうか。我々支援機関の者も、この福知山で新たな道を切り開かれるチャレンジャーの方々を引き続き、応援していく決意を固めた次第です。皆さま、お疲れ様でした。

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*おわりに

京都中小企業事業継続・創生支援センターは、今後も様々な機関と連携し、事業承継問題解決に向けて様々なセミナーやマッチングイベントを開催いたします。詳細は、『京都起業・承継ナビ』をご覧ください。